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栄養の視点 日常のなかで健康づくりのきっかけをつくる
「健康卓球」の賛同者であり、日本栄養士会会長の中村丁次先生に健康で生きるための栄養と「健康卓球」の取組について伺いました。
健康意識の二極化が健康格差を生む
あまり健康に関心のない人に興味を持たせる仕組みが大切
―「健康卓球」は、高齢や障害のある人にも楽しめる新しい卓球の楽しみ方で、生涯にわたって卓球を楽しんでもらおうという活動です。はじめに、日本の高齢者の健康課題について教えてください。
今の高齢者は、健康意識が高く健康に対して積極的な人と、健康にあまり関心がない人に分けられます。健康意識の高い人は、毎日の食事に気を配り、スポーツジムに通い、規則正しい生活を送ります。外出して人と交流し、ときには健康セミナーやイベントに参加します。病気の早期発見のために定期的に検診を受診し、病気があっても、病気と上手につきあいながら、健康な毎日を送っています。おそよ全体の2割程度ととらえています。
一方、残りの人は、そもそも健康について学んだり、行動を起こしたりする意欲が低く、あまり外出する機会がありません。おそらく健康イベントにでかけることも少ないでしょう。自治体や企業がさかんに開催している健康セミナーは、残念なことに一番知らせたい人に来てもらえないというわけです。
そのため、興味関心のない人に、知ってほしい情報をいかに届けるか。これが健康づくりにおける最大の課題です。
解決策のひとつは・・・・
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中村 丁次(なかむら ていじ)先生
神奈川県立保健福祉大学学長、公益社団法人日本栄養士会会長
1972年徳島大学医学部栄養学科卒、1985年医学博士(東京大学)。
聖マリアンナ医科大学病院を経て、2003年から本学教授、2011年から本学学長に就任。公益社団法人日本栄養士会会長、日本栄養学教育学会理事長、日本臨床栄養学会名誉会員、消費者庁「特別用途食品の許可等に関する委員会」委員長、日本健康会議実行委員、「東京栄養サミット2020」に係る有識者会議座長。
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